季節や期間が限定されがちなのが、リゾートバイトの特徴のひとつです。だからこそ狭き門となりがちなわけですが、そんな中にあって、通年いつでも求人のある職種もあります。それが、温泉地でのリゾートバイトです。
火山大国である日本には、なんと3,000以上もの温泉地があり、そこ建てられている温泉旅館は15,000件にものぼります。これだけ多くの温泉施設があるわけですからリゾートバイトの選択肢も当然多くなります。
また、季節を問わない職場とあって、仕事が高く評価されていれば数年間にわたって続けられる場合もあるでしょう。
そしてなんといっても、温泉地での仕事には待遇面での魅力があります。ほとんどの場合自分の職場の温泉には無料で入ることができますし、食事もつく場合が多いです。その食事も旅館のものがベースですから、当然クオリティは抜群です。
そんな温泉地でのリゾートバイトについて、仕事内容を紹介していきます。
温泉地ならではのリゾートバイト
仲居
言わずと知れた温泉リゾートバイトの花形職業、それが仲居です。
温泉地でのリゾートバイトを希望する女性は、仲居に憧れて応募したという人も多いのではないでしょうか。
しかし、その仕事内容に関しては意外と深く知られていないかもしれません。配膳や寝具の準備といったわかりやすい仕事はイメージできても、それ以外の時間になにをやっているのかは、自分がお客さんとして旅館に行ってもなかなか見えてこないでしょう。
実のところ仲居の仕事内容は、旅館によってまちまちです。直接お客さんと触れる部分の業務だけを行う旅館もあれば、お茶の用意など裏方業務まで任される旅館もあります。
また、仲居全員で満遍なくすべてのお客さんを分担する旅館もあれば、チェックインからチェックアウトまで同じお客さんにはずっと同じ仲居がつくという旅館もあります。
いずれにせよ、仲居は接客に関するすべてを全般的にこなさなければならない仕事だと覚えておくとよいでしょう。
主なメリットとしては、着付けを覚えられることや礼儀作法を学べること。そして、接客の最高峰を肌で感じることができるということです。
調理スタッフ
温泉旅行では、おいしい料理も欠かすことができません。芯から温まったあとには、ぜひとも極上の料理を食べたいと誰もが思うものでしょう。
そのため、温泉地での調理スタッフにはたしかな技術と経験が求められます。ファミレスやチェーン居酒屋程度の経験ではなかなか採用されることはないでしょう。旅館やホテルでの調理経験がある人や、調理師の資格を持っている人ならば、チャレンジしてみてもよいのではないでしょうか。
もっとも、ちゃんとした温泉旅館やホテルには、はじめから正規の料理人が在籍しています。リゾートバイトに求められるのは、むしろアシスタントのような役割です。食器洗いであったり盛りつけであったりがメインの仕事となるでしょうから、必ずしも高度な技術を持っている必要はありません。
たとえ雑用だったとしても、将来自分で料理店を出したいと考えている人であれば、温泉地での調理場での経験は必ず役立つはずです。
土産物屋の販売スタッフ
温泉地に欠かせない仕事がもうひとつあります。それは、土産物屋の販売スタッフです。無人の秘境などでないかぎりは、どんな温泉地にも必ず土産物屋はありますよね? その土地ならではのお土産を買うことは、温泉旅行の醍醐味だといえるでしょう。
基本的な仕事内容は接客と販売、そして在庫管理です。デパートでもコンビニでも小売店でも、何かしらの接客販売業の経験がある人であればそう難しい仕事ではないでしょう。
取り扱っているお土産の特徴をそれぞれ把握した上でお客さんからの質問に答える必要もありますが、コンビニに比べれば商品数もそう多くありませんし、1週間もあれば慣れるはずです。
ただし、温泉地の土産物屋ならではの特徴として、その土地周辺の観光情報を聞かれることもある点には注意が必要です。周辺の有名スポットについてはある程度知識を入れておかないと、いざ店頭に立ったときに困ってしまうかもしれませんね。