夏にリゾートバイトをしようと思うと、海か山をまず思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、実はもうひとつ、貴重な体験をすることのできるスポットが残されています。それは、牧場や農場で働くという方法です。
夏場には、牧場や農場も観光地として人気を集めます。また、直営でさまざまなお土産を販売していることも多いです。すると、ふだん以上にスタッフが必要になるためリゾートバイトの需要が高まるというわけです。
牧場や農場でのリゾートバイトのメリットとしては、意外と知られていないため倍率が低いという点と、チームワークが大事になってくるため濃密な人間関係を築きやすいという点が挙げられるでしょう。
どんな仕事があるのか、実際にここで紹介していきましょう。
「牧場」のお仕事
牛・馬などの世話
牧場での仕事といえば、誰もが思いつくのが牛や馬の世話です。餌やりや小屋の掃除、乳搾りなど、日常的に牧場の正規スタッフが行っている業務をそのまま代行することになります。
では、どうして正規スタッフがいるにもかかわらずアルバイトを雇う必要があるのかというと、夏になると牧場では牧草を育てることも重要な仕事だからです。正規のスタッフはそうした夏ならではの仕事に忙しくなってしまうため、比較的他人にも任せやすい小屋掃除や餌やりなどを外部に任せるというわけですね。
朝早いという難点はありますが、休憩はしっかりとれる業務ですので、牧場での生活に憧れるのある人ならばピッタリでしょう。ただし、体力は必要です。大人用小屋であれば専用の機器を使って掃除できる場合もありますが、仔牛や仔馬の小屋では手作業の掃除が基本ですから、体力の消耗は小さくありません。
草刈りや雑用
牧場での仕事の大部分は、実は牛や馬とは直接ふれあわない仕事です。たとえば草刈りであったり畑仕事であったり、スコップなどさまざまな道具のメンテナンスも含まれます。
地味で単調な作業ですが、牛や馬を安全かつ丈夫に飼育するためには欠かせない仕事ですから、疎かにはできません。
体験コーナーのインストラクター
観光用牧場の場合には、乳搾り体験や乗馬体験といったような、牛や馬とふれあうコーナーを設けていることも多いでしょう。その場合、お客さんを誘導したりレクチャーしたりするためのインストラクターも欠かせません。
動物が好きで接客も好きだという人であれば、こちらの仕事も向いています。ただし、多くの場合はインストラクターであっても餌やりや雑用などを兼務することになりますから、力仕事と無縁というわけにはいきません。
「農場」のお仕事
収穫期の農作業の手伝い
農場では、収穫時期になると途端に多くの人出を必要とするようになります。
収穫作業そのものにも人出が必要になりますし、それだけでなく出荷用の段ボールの組み立てだとか箱詰めだとかいった作業にも、多くの人員が求められます。
農作業というと専門的な知識が必要だというイメージが強いかもしれませんが、専門的な部分は基本的に専業のスタッフが行ってくれるので心配はいりません。リゾートバイトで働きにいく人に求められるのは、アシスタント的な役割です。
それでも、野菜の選別作業などは単純でありながら貴重な経験となりますので、農業に興味があって今後自分でもやりたいと考えている人にっとっては重要な経験値となるはずです。
農場・牧場に共通の仕事
販売スタッフやレストランのスタッフ
観光に特化した牧場や農場の場合には、直営ショップの販売スタッフやレストランの調理スタッフなども必要となるでしょう。現地でとれた品物やそこから作られた加工品などを取り扱っているショップ・レストランは多いですよね。
こちらは、接客経験や飲食店の経験があれば、特別な知識がなくとも誰でも問題なくできる仕事といえるでしょう。
農場や牧場での仕事に興味があり、なおかつこれまでの経験を生かしたいという人には最適の仕事といえるでしょう。