リゾートバイトを探す場合は、派遣会社に登録して仕事を紹介してもらうというプロセスが一般的です。普通のアルバイトに比べると、リゾートバイトはどうしても人気のわりに求人数が少なく、倍率が高くなってしまうという傾向にあるためです。
自力で求人情報を探して直接応募しても構いませんが、個人ではなかなか満足のいく求人情報は見つからないでしょう。住み込みという少々特殊な働き方をするわけですから、条件面の交渉もしなければなりません。
こうした煩わしい手続きを全部かわりにやってくれるのが、派遣会社です。
もしかすると派遣会社のことを「ただ紹介してくれるだけの仲介役」だと考えている人もいるかもしれませんが、これは非常にもったいないことです。派遣会社のスタッフというのは、リゾートバイトに関するさまざまなノウハウを蓄積してきたエキスパートだからです。
せっかく派遣会社を通すのですから、できるかぎり上手に付き合って有効活用するようにしましょう。
担当者とのコミュニケーションは濃密に
伝えるべきことはしっかり伝える
派遣会社を通すことの最大のメリットは、無数の求人案件の中から希望に合う仕事をピックアップして紹介してもらえるという点です。自力で仕事を探そうとすると、まるっきり条件の合わない求人にもしばしば出会ってしまいますが、派遣会社を通せばそうした無駄足を踏む可能性はぐっと低くなるでしょう。
しかし、それはあくまでも、担当者が自分の希望条件をしっかりと把握してくれている場合です。この部分で認識にズレがあると、いくら担当者が敏腕だったとしても見当違いの仕事ばかりが紹介されてしまうでしょう。
それを防ぐためには、じっくりと担当者とコミュニケーションをとることです。遠慮がちな人だと、「こんなにたくさん希望を言うと迷惑なのでは?」と考えてしまうこともあるかもしれませんが、心配は無用です。むしろ、しっかりと話すべきことは話した方が担当者としてもやりやすくなります。
希望条件には優先順位をつけておくとよい
一般的なアルバイトは「生活の一部」に過ぎませんが、リゾートバイトの場合は住み込みで働くアルバイトです。つまり、「生活の全部」が仕事に密接に関わってきます。そのため、希望条件もより細かく多岐に渡ることになるでしょう。
このとき思いついた条件は、もちろんすべて伝えるべきです。ただし、現実的に考えて、すべての条件を満たす仕事なんてなかなかありませんよね?
そこで、あらかじめ優先順位をつけてから希望条件を伝えることがオススメです。「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」の2種類に分類するだけでも、 担当者はぐっと仕事を絞り込みやすくなります。
合わない担当者はおもいきって拒絶してもいい
ここまで見てきたように、利用者がリゾートバイトの派遣会社を上手に活用できるかどうかは担当者次第だともいえます。しっかりとコミュニケーションをとることができれば、少しでも理想に近い仕事を紹介してもらうことができることでしょう。
しかし利用者と担当者という間柄とはいえ、最終的には人間同士のやりとりです。どうしても相性が悪いというケースもあるかもしれません。いくらじっくりと話し合っても違和感があるのだとしたら、担当者を変えてもらうことも検討してみましょう。これは、担当者が優秀かどうかとはまた別の問題です。
派遣会社の担当者とは、仕事探しの段階だけでなく実際に働きはじめたあとも連絡を取り合うことになります。職場でトラブルがあったときに相談する相手も担当者です。そんな相手が信用できないようでは、気持ちよく仕事することなんてできませんよね?
通常、こちらから単に「担当者を変更してくれ」と言っても応じてはもらえないケースが大半ですが、変更してもらいたい理由と根拠を明確に会社に伝えれば、柔軟に対応してもらえることもあります。もし変えてもらえなかった場合には、おもいきって派遣会社ごと変更してみるのも良いアイディアではないでしょうか。